愛国ポルノから憂国ポルノへ
windows95の時代、初めて触ったパソコンで、当時プラモデルを作っていたゼロ戦(零戦)などの戦闘機を調べている内に、気が付くとネトウヨになっていた。
歴史の授業はいつも寝ていたけど、第二次大戦の時だけ、
「南京大虐殺は無かった」
「戦後の韓国・台湾の発展は日本の統治が良かったから」
「英霊の眠る靖国神社に参拝しよう」
などと発言してしまう痛い子どもだった。
愛読書は小林よしのりだった。
2000年代になって韓流ブームが有った時も
「韓国は日本のパクリ」
「慰安婦をねつ造して賠償金を取ろうとしている」
「業界に朝鮮系が多いからゴリ押し」
などと言って、韓流好きな友人や両親に苦い顔をしていた。
当然、選挙前には保守自民党がいかに素晴らしいかを説き、中韓寄りの政党は全て論外だと言っていた。
典型的なネトウヨだったと思う。
今ネットを賑わせているヤフコメやtwitterの人たちと同じ。
まぁ、言ってみれば愛国ポルノは趣味だったんだよ。
相手にされないの分かっててやるプロレスみたいなもんで。
知ってる自分への優越感と言うか。
2002年のW杯での韓国叩いて同好の者同士で盛り上がったりさ。
違和感を感じたのは嫌韓流って本が流行った辺りからかな。
一方的に韓国を非難する内容で流石にコレは・・・と思っていたら大ブームで。
それまでなら飛びつくはずなのに、これじゃ散々叩いてた韓国と一緒じゃんって。
ネタにして笑ってたのに、笑い無しでバッシングそのものが目的なのはだめだろと。
それからブログ、SNS、スマホと来て、ネット人口が増えて発言する人が増えたら殆どネトウヨになっていたと。
実際は分からないけど目につくところに多いと言うか、ニュースサイトや2ちゃん、twitter等では多く見える。
過去の自分を見てる様な嫌悪感と、ステレオタイプなネトウヨ発言が多くて面白くない。
ネットは多様性が良かった筈が、SNSはいいねボタンのせいで同調圧力がすごいし、広告業のせいで何を検索してもヒット上位はまとめサイト。
テレビでも何年か前から「日本スゴイ」系の番組増え過ぎ。
本屋にいけば「日本人好かれてる」系の本多過ぎ。
そこは何年か前からネットしてた人は大体通ったんだよ。
どこまで行ってもコピペ見てるみたいで、自分にとっての愛国ポルノは終わったなと。
2000年代と比べると情報開示が進んでて、国際比較も容易だから、日本が飛びぬけて凄い訳じゃないってのが分かっちゃうし。
それで、ここ最近ハマっているのは憂国。
自殺者年間3万人弱(20分に1人自殺しているペース)の美しい国ってのはおかしい訳で、実態を正しく伝えたら衰退国家ってのが正しいと思うし、その方向で進む話の方が何となく楽しい。
愛国コミュニティはネット上どこにでも有るけど、憂国コミュニティは2ちゃんの嫌儲板くらいしかないのが残念。
嫌儲民は負けてばっかだし、正しいかは知らないけど、この国は馬鹿な制度多いよ。
始業は厳守だけど終業は有って無いようなもんだし。
みんな苦労してるから苦労しよう!じゃなくて、苦労しないように考えるべき。
苦労してない人を叩く風潮もある。貧困バッシングとか生活保護バッシングとか。
社会福祉は必要な人が全員受けられる事が最優先で、不正受給を無くすのはその次と言う制度設計だけど、逆に考えてる人が多すぎて悲しくなる。
色々書いたけど、結局「中世ジャップランド」の響きの良さかな。
2ちゃんねるもログ読まない人が殆どになったせいか、まとめサイト向けのスレやレスのためか、同じ話題の繰り返しが多いけど、たまに生まれる新語を楽しめるんじゃないかな。
最近だと嘘判定プログラムとかよくできてんなー本当。
以上です。
最近うつ気味なので日記療法に取り組んでみました。
読んでくれた奇特な人ありがとう。